『ティム・バートンのコープスブライド』、『コララインとボタンの魔女』など数々の傑作を送り出してきたストップモーションアニメの最高峰<スタジオライカ>が、日本を舞台に描くストップモーションアニメ『KUBO/クボ 二本の弦の秘密』。アカデミー賞やゴールデン・グローブ賞、〝アニメ映画界のアカデミー賞″と称されるアニー賞にノミネートされた他、数々の映画賞を総なめにした本作が、11/18(土)より全国公開となります。
この度、本作の公開に先駆け日本語吹替え版完成披露試写会が行われました。
ゲストには、日本語吹替え版主題歌を担当する吉田兄弟のお二人と、本イベントで声優情報が解禁された歌謡界のラスボスこと、小林幸子さんがサプライズで登場!さらに、吉田兄弟お二人による津軽三味線の生演奏が披露され、迫力ある圧巻のパフォーマンスに会場は大興奮!小林さんも、日本がテーマの本作にあわせ、華麗な着物姿で艶やかに登場するなど、日本文化を牽引する豪華ゲスト陣による盛大なイベントとなりました。
舞台上に吉田兄弟のお二人が登場するやいなや映画をイメージしてセレクトした“Fusion(フュージョン)”という曲の三味線生演奏が始まり場内は大興奮!想像を超える津軽三味線の迫力と、時に繊細な音色を響かせながら演奏するお二人の姿に場内も静まり返り、音楽に真剣に耳を傾けている様子。一気に会場の空気を盛り上げながら、約5分間にも及ぶ生演奏が終了すると場内からは大きな拍手が。良一郎さん、健一さんともに終始笑顔で三味線を弾いていおり、ご自身も楽しんで演奏された様子が伺えます。
早速映画について聞かれると、健一さんは「実は、海外にいた時に現地の人からこの映画のことを教えてもらったんです。本当にすごく評判が良くて。スペインで映画を拝見したんですが、忠実に日本文化を再現されていますし、かなりリストペクトを持って本作を製作されたんだなと感じる描写がたくさん。海外製作というのが少し悔しいくらいに素晴らしい作品でした。」と本作で描かれる日本文化やその描写を絶賛。良一郎さんは、三味線を持った主人公が映画に登場したことに対して、「僕らが三味線を始めた頃には考えられないことです!三味線をテーマにした映画が作られる時代がついにきたか、と非常に嬉しく思いました。」と三味線奏者ならではの喜びをコメントしました。
そんなお二人が本作の主題歌を担当するにあたり「“吉田兄弟とタッグを組みたい“というご連絡をライカさんからいただき、今回のコラボが実現したんです。」とオファーの経緯を話してくれた健一さん。日本文化を海外へ発信している代表的存在のお二人と、日本を舞台に描かれた本作との奇跡のコラボが実現した秘話を明かしてくれました。また、主題歌の「WHILEMYGUITARGENTLYWEEPS」はあのビートルズの名曲ということもあり、お二人はアレンジをどう作り上げていくか、かなり考えながら楽曲提供の制作を進めていったようで、良一郎さん曰く「三味線の良さをどう出していくか」を大きなテーマとしたんだとか。「ボーカルの入ったメロディアスな曲を、三味線でアレンジすることで新しい発見を楽しんでもらえるようにしたかったんです。僕らとしては成功したと思ってるんですけど(笑)。」とアレンジ秘話をお話しいただきつつ、提供した楽曲への自信をのぞかせました。
ここで、今日が日本語吹替版の初お披露目でもあるということで、本編冒頭に描かれる主人公“クボ”と村の心やさしいおばあさん〝カメヨ“の会話シーンを上映。実はこの”カメヨ“とある有名人が声優として演じているということで、誰の声だろう…と思案顔で上映シーンを楽しむ観客たち。上映直後、それがまさかの小林幸子さんであることが判明し、サプライズでご本人まで登場!豪華な着物姿で登場した小林さんは「小林”カメヨです。」とおちゃめに挨拶。会場の笑いを誘うと「今日は映画にちなんで折り紙をイメージした鶴の着物を着てきました。ぴったりの場所で着ることができて鶴たちも喜んでいます。実はヘアスタイルにも鶴がいるんですよ。しかも、頭の折り鶴の一つは映画のチラシで作ったんです!」と衣装でも本作を猛アピール!
約10年ぶりの声優挑戦ということですが、オファーを聞いた瞬間「おばあさん役、きたー!!」と初めてのおばあさん役を喜んだんだとか。「すごく元気でチャーミングなおばあさん。クボの一番の理解者とも言えるキャラクターだし、私なりのおばあさんを演じさせてもらいまた。」と自信が演じるキャラクターについて解説。さらに、劇中で印象的だったセリフを聞かれると、なんと舞台上でアフレコの様子を完全再現!“今日は精一杯おめかししてきたんだよ“というセリフの一部を貴重な生アフレコで披露していただきました。演歌とは違う声の使い方をすることで、「やっぱり歌とは違うから大きな声をたくさん出すと、次の日声がかれちゃって、、」とアフレコ時の大変さを明かしつつも、「それだけ元気なおばあさんなのよ!」チャーミングなおばあさん“カメヨ”役を演じたことを心から楽しんだ様子でした。小林さんの声優シーンを観た吉田兄弟のお二人は「すごく豪華な声優さん達の中でもナチュラルに溶け込んでいてすごいですね!」と絶賛。それに対し、小林さんもすかさず「繊細でダイナミックな演奏は素晴らしかった!」と生演奏の感想を述べるなど、日本を代表する2大アーティストが“和装”で登壇するという豪華なイベントとなりました。
舞台挨拶終了後には、撮影で使われたクボ人形も登場。主演俳優を交え、最後に「日本の良さを改めて感じさせてくれる素敵な映画です。僕らの三味線も含めて、ぜひ楽しんでください。」と健一さんからメッセージが送られると、小林さんも「本当にそう思います。私はこの映画をみて泣きました。1コマ1コマ手作業で製作された芸術作品です。奇跡のような映画を堪能してください。」と作品を熱くPRし、イベントは幕を閉じました。
カメヨCV小林幸子
小さな漁村に暮らす、心優しいおばあさん。
村の外れから一人でやってくるクボをいつも気にかけ、
あたたかく見守っている。三味線でオリガミに命を与えて操る。
クボの大道芸を見る事を楽しみにしている、村の人気者。
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<STORY>
三味線の音色で折り紙に命を与え、意のままに操るという不思議な力を持つ少年・クボ。幼い頃、闇の魔力を持つ祖父に狙われ、助けようとした父親は命を落とした。その時片目を奪われたクボは、最果ての地まで逃れ母と暮らしていたが、更なる闇の刺客によって母さえも失くしてしまう。追手である闇の魔力から逃れながら、父母の仇を討つ準備を進めるクボは、道中出会った面倒見の良いサルと、ノリは軽いが弓の名手のクワガタという仲間を得る。やがて、自身が執拗に狙われる理由が、最愛の母がかつて犯した悲しい罪にあることを知る―。
監督:トラヴィス・ナイト
声の出演:アート・パーキンソン(クボ)、シャーリーズ・セロン(サル)、マシュー・マコノヒー(クワガタ)、ルーニー・マーラ(闇の姉妹)、レイフ・ファインズ(月の帝)
原題:Kubo and the two strings/2016/アメリカ/カラー/シネスコ/5.1chデジタル/字幕翻訳:石田泰子
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