本国フランスで40万人を動員し、ヴェネチア国際映画祭・監督賞ほか、数々の主要映画祭で受賞した映画『ジュリアン』のブルーレイとDVDが、2019年7月17日(水)に発売されることが決定した。
両親が離婚したため、母ミリアム、姉と暮らすことになった11歳の少年ジュリアン。ミリアムは、暴力を振るった経験のある夫アントワーヌから自分と子供たち守ろうとするが、離婚調停の取り決めでジュリアンの親権は共同となり、彼は隔週の週末ごとに父アントワーヌと過ごさねばならなくなった。大学生の姉ジョセフィーヌとジュリアンとの3人の新生活を軌道に乗せたいミリアムに対し、アントワーヌは彼らに執着する。ミリアムの連絡先を執拗に知りたがる父アントワーヌから母親を守るため必死に嘘をつくジュリアンだったが、アントワーヌの行動はエスカレートし、想像を超えるラストが待っていた―。
サイコスリラーの要素を取り入れ、社会派の枠を超えたサスペンスフルな人間ドラマを描き切った監督は、フランス映画界の新鋭、グザヴィエ・ルグラン。長編初監督となった本作で、フランスのアカデミー賞であるセザール賞で最優秀作品賞を含む4冠を獲得。さらにヴェネチア国際映画祭でも監督賞に輝くなど、数々の主要国際映画祭で話題となった。アメリカでの公開時には、映画の口コミサイトであるロッテン・トマトで95%という高評価を叩き出し、世界中からその才能を認められた。
健気な姿が胸を打つジュリアンには、今作が長編映画デビューにも関わらず、ルグラン監督が「世界トップ俳優のレベルに匹敵する聞く力と息づかい」を持ち合わせた逸材と絶賛してやまない、トーマス・ジオリア。強さと脆さを併せ持つ母ミリアムを演じるのは、『女はみんな生きている』(01)などに出演しているレア・ドリュッケール。独りよがりの思いの果てに暴走する父アントワーヌには、クエンティン・タランティーノの『イングロリアス・バスターズ』(09)等に出演し幅広く活躍するドゥニ・メノーシェ。ジュリアンの姉ジョセフィーヌを演じるマティルド・オネヴは、ルグラン監督の短編『すべてを失う前に』にも抜擢された。
この度発売になるブルーレイには、限定の映像特典としてメイキング映像が収録。本編の緊迫した様子からは想像もつかない和やかな撮影風景のギャップもお楽しみ頂けるだろう。また、ブルーレイとDVD共通で、本国版と日本版の予告が収録される。
『ジュリアン』Blu-ray&DVD詳細
※仕様、特典・封入内容や名称は予告なく変更となる場合がございます。予めご了承ください。
[Blu-ray]
<Blu-ray>
価格:¥4,700+税
収録時間:本編93分+特典映像(約44分)
音声:オリジナル(フランス語)/DTS-HD Master Audio5.1ch
字幕:日本語字幕
画面サイズ:1080p High Definition 16:9
<特典映像※予定>
● メイキング
● 本国版予告
● 日本版予告
[DVD]
<DVD>
価格:¥3,800(本体)+税
収録分数:本編93分+特典映像(約3分)
音声: オリジナル(フランス語)/ ドルビーデジタル5.1chサラウンド
字幕:日本語字幕
画面サイズ:16:9
<特典映像>
● 本国版予告
● 日本版予告
【キャスト】ミリアム・ベッソン役:レア・ドリュッケール(『アサシンズ』、『女はみんな生きて いる) アントワーヌ・ベッソン役:ドゥニ・メノーシェ(『エディット・ピアフ~愛の讃歌~』、 『イングロリアス・バスターズ』 ジュリアン・ベッソン役:トーマス・ジオリア(『Adoration』(19)) ジョゼフィーヌ・ベッソン役:マティルド・オネヴ
【スタッフ】監督・脚本:グザヴィエ・ルグラン 製作:アレクサンドル・ガヴラス 撮影:ナタリー・デュラン