冴えない奥手女子が、一夜にしてネットセレブに?!
刺激的でクセになる≪危険なゲーム≫が始まる…。
臆病な自分にうんざりした高校生ヴィーは、勢い余ってインターネットの多数参加型ゲーム「NERVE/ナーヴ」に参戦。1度の挑戦でやめるはずが、挑戦で知り合ったミステリアスでハンサムな青年イアンとコンビを組んで、
あっという間に人気者になっていく。しかし、ゲームを続けるうちに視聴者たちから与えられる指令がどんどん危険で過激なものになり……。
全米でポケモン GO がサービス開始された今夏、ポケモン GO とデヴィッド・フィンチャー監督の『ゲーム』をミックスさせたような快作と話題になった『NERVE/ナーヴ 世界で一番危険なゲーム』。
中田秀夫監督の『Chatroom/チャットルーム』や殺人の実況中継を行う犯人と FBI の戦いを描く『ブラックサイト』、SNS でのみつながることの危うさを描いた『ディス/コネクト』などインターネットがからむ映画は、ここ数年増加傾向にあるが、本作は現実社会で起きてもおかしくないリアルさで映画ファンの心を掴んだ。
今や一般的にスマホで自撮りした写真や映像をネットにアップするのは日常だし、ユーチューバーやインスタグラム・セレブとしてメディアにもてはやされればスターになるのも夢じゃない!? 「目指せ、ジャスティン・ビーバー!」と夢見るティーンが、パーティゲーム「Truth or Dare(真実か? 挑戦か?)」の延長のようなゲームに挑戦し、大金が手に入ると知ったら、ノリでアクセスするのも当然だろう。ただし何事にも代償がつきもの。与えられる挑戦の内容は次第にエスカレートしていく。一度、参加すると抜け出せない「NERVE/ナーヴ」。次第に「NERVE/ナーヴ」の恐ろしさが露見するも、警察に通報すれば「密告者」として制裁が待っている…。
インターネットで世界中とつながって「いいね!」と称賛されたり、ツイートをRTされるのは楽しいものだ。
やめられなくなるのは、あなたも分かるはず。でもだからこそ、使い方を間違えると危険なものにもなりかねない。
匿名でいられるネット世界が増長させる人間の攻撃性や、個人情報が筒抜けとなるネット社会の恐怖も描かれる。
主役のヴィーとイアンを演じるのは、注目度上昇中のエマ・ロバーツ&デイヴ・フランコ。危険なゲームに絡めとられそうになって踏み止まるヴィーと、ゲームの囚人でありながらもヴィーを救おうとするイアンとして抜群の相性を発揮。二人ともキャリア最高の熱演を披露していて、本作で役者として一皮むけたと絶賛されている。
監督は『パラノーマル・アクティビティ3、4』でスタジオ映画に進出したヘンリー・ジュースト&アリエル・ シュルマン。サンダンス映画祭で高い評価を受けたドキュメンタリー映画『Catfish』でSNSの匿名性に着目したコンビが本作ではさらに踏み込み、青春スリラーとして物語をテンポ良く進めながら、インターネットの中毒性や危険性にも言及している。 気軽にインターネットにクリック&スワイプする若者たちを待ち受けるのは何なのか…?!
あらすじ
金と賞賛を欲する「挑戦者」と、支配的な欲望を満たす「視聴者」たち。
ゲームから抜け出す裏切り者の「密告者」には、制裁が待っていた…。
ヴィーことヴィーナス(エマ・ロバーツ)は、スタテン島で看護師の母親(ジュリエット・ルイス)と暮らす高校3年生だ。名門カリフォルニア芸術大学から入学通知を受け取ったものの、自宅から通える大学に奨学金 で進学すると信じ込んでいる母親に言い出す勇気を持てないでいた。大学から届いた入学するか辞退するかの最 終的な返答を求めるメールを前に悩んでいたヴィーは、Facetimeしてきた親友シドニー(エミリー・ミード)か ら多人数参加型ゲーム「NERVE/ナーヴ」のことを教えてもらう。
そのゲームとはサイトにアクセスした人がそれぞれ「挑戦者」と「視聴者」のどちらかを選択し、「視聴者」は視聴料金を支払い、「挑戦者」は「視聴者」たちが 出す指令に「やる」「やらない」を選択できる。視聴者数をもっとも集めた「挑戦者」2人が最終的に決戦に挑み、大金を手にするというものだった。
地味なヴィーはゲームには無関心だが、大胆なシドニーは「挑戦者」としてネット・セレブになるつもりだ。ヴィーが卒業アルバム用に片思いのJ・Pが活躍するアメフト部の写真を撮影しているとき、チアリーダーのシドニーは<観客に向かってムーニング(生尻をさらす行為)をする>ミッションをクリアし、喝采を浴びる。試合後、ダイナーでシドニーからJ・Pに話しかけろとけしかけられて怖じ気づくヴィーは「臆病」とバカにされた上に、シドニ ーがヴィーの恋心をJ・Pにばらしてしまう。片思いしていたJ・Pから「タイプじゃない」と面と向かって言われてしまうヴィーは、恥ずかしさから店を飛び出してしまう。頭に血が上ったままゲーム「NERVE/ナーヴ」にアクセスしたヴィーは、「挑戦者」を選択。
しかしそれは自動的にネット上にあるヴィー自身の情報をすべてオープンにする危険なアクセスだった…。
「NERVE/ナーヴ」の挑戦者に課せらた3つのルール
❶すべての挑戦 は「挑戦者」自身のスマホで撮影する
❷挑戦に失敗もしくは棄権すればそれまでに手にした賞金は没収
❸ゲームの事を警察に通報してはならない
「NERVE/ナーヴ」の3つのルールを提示されたヴィーに与えられた挑戦は<ダイナーで知らない男性に5秒間キスすること>。仲良しのトミー(マイルズ・ハイザー)に撮影を頼んだヴィーは、 彼女の愛読書であるヴァージニア・ウルフの「灯台へ」を読んでいた青年イアン(デイヴ・フランコ)にキスをする。
トミーの待つ席に逃げ帰ったヴィーだが、キスしたイアンが店内でラブソングを歌い出し、彼もまた「挑戦者」であることを明かす。1度だけの挑戦で終わりにするはずだったヴィーだが、イアンに課せられた<ヴィーとコンビを組み15分以内に市内に到着する>という挑戦に協力し、マンハッタンに。
イアンのバイクを降りたヴィーが家に戻ろうとすると、スマホに新たな挑戦指令が届く。ヴィーとコンビで挑戦する事を強いられたイアンは、ヴィーに頼み込み二人で挑戦をこなしながら人気ランキングを上げていく。それを知ったシドニーは嫉妬の炎を燃やし、「視聴者」に「もっとすごい挑戦を出して」と挑発。高所恐怖症の彼女に与えられたのは、<建物の10Fの間に渡したはしごを渡って隣の建物に移動する>という危険な挑戦で、シドニーは敢え無く失敗してしまう。
そんな中、イアンの提案でシドニーたちのパーティーにやってきたヴィーは、シドニーがJ・Pとベッドインするのを目撃してしまう。大喧嘩した挙げ句、シドニーが失敗した命懸けの挑戦をやってのけるのだった。命懸けの指令をクリアしたものの、ヴィーは過激化していく「NERVE/ナーヴ」を終わらせるべく、近くに駐車していた警察官に「NERVE/ナーヴ」の事を話してしまう。ルールを破り、密告者となったヴィー。
すると途端にヴィーと母親の共通口座から貯金全額が消失し、ヴィーは「挑戦者」タイ(コールソン・ベイカー:)に殴られて気を失うことに。
一方、ヴィーを心配したトミーはハッカー仲間(サミラ・ワイリー)の助けを借りて、イアンの身元を調べるうちに、彼が「NERVE/ナーヴ」のリピーターと知り…。
監督:ヘンリー・ジュースト、アリエル・シュルマン
(『パラノーマル・アクティビティ 3、4』のコンビ)
脚本:ジェシカ・シャーザー
(『アメリカン・ホラー・ストーリー』シリーズ)
製作:アンソニー・カタガス
(『それでも夜は明ける』)、アリソン・シェアマー(『ハンガーゲーム』シリーズ)
音楽:ロブ・シモンセン
(『(500)日のサマー』)
出演:エマ・ロバーツ
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