2016年スイス映画賞において<最優秀作品賞>ノミネート<最優秀脚本賞>受賞し、スイスで絶賛を浴びた衝撃の問題作『Nichts Passiert(原題)』が、『まともな男』(配給:カルチュアルライフ)という邦題で、11月18日(土)より 新宿K’s cinemaにてロードショーいたします。
本作の配給は、業界初参入の“カルチュアルライフ”。Vimeoオンデマンドをはじめとする「オンライン限定公開」のインディーズ映画に字幕翻訳を提供する業務で一気にシェアを拡大しているカルチュアルライフは、二階堂峻氏が代表を務める個人事業の団体。そんなベンチャービジネスの中でたまたま日本語字幕の依頼があったという本作は、その衝撃的な内容に同氏が心動かされ、配給元と半年以上にも渡る交渉の末に晴れて<日本初上陸>に至ったという執念の一作です。
「よく脚本の練られた、スイス発の複雑な作品(クルトゥーアラジオRBB)」、「日常が狂気に変わる瞬間(シネ・ヨーロッパ)」、「最高の映画だ!(ブリッツ)」など、数々の媒体でも話題の本作は、“スイス”といえば思わず浮かぶだろう壮麗なスイスの雪山を舞台に繰り広げられる“悲劇につぐ悲劇”の物語です。中年会社員のトーマス、長く倦怠期が続いている妻、反抗期の娘、上司の娘であるザラの4人でスキー旅行に出かけることから物語は始まる。全員が気乗りしない雰囲気のままで迎えた初日の夜、ザラが行方不明に。トーマスが見つけたのは、街角で悲痛に暮れるザラの姿。そして彼女は「レイプされた」と衝撃の告白をする。トーマスは事態の収拾するため小さなさなウソを重ねていくが、彼を取り巻く状況はますます悪い方向へ進んでゆく…。
この度、街で見かけたら、思わずもう一度振り返りたくなる?! 謎が膨らむビジュアル・本予告映像が解禁!
解禁されたビジュアルには、<小さな嘘は、やがて狂気に>というキャッチとともに、ぼうっと正面を見つめているトーマスの姿が。
その表情の不安さに、思わず「いったい、この男に何があったのか?!」と興味を掻きたてられます。そして、あわせて解禁となって予告編映像では、笑顔で「僕はいたって普通のまともな…人間さ」と語る主人公トーマス。美しい冬の雪山の景観とともに、和気あいあいとスキー旅行に向かう家族ら。しかし、ザラの事件を機にトーマスが取った行動は次から次へと裏目になり、その様子を<これは優しさか?、それとも狂気か?>と問いかける。
原題の「Nichts Passiert」は、ドイツ語で「何も起こってない」という意味。何もなかったことにしたいトーマスの偽善的な行動、自己保身、事なかれ主義……。ありがちな行動に「ギクッ」とする人も多いはず。この物語で描かれているのは、決して異常な人間ではなく、どこにでもいる、いたって普通の“まともな人間”。目を背けたくなるような“嫌な共感”と、心を揺さぶる衝撃の結末を是非その目でお確かめ下さい!
<STORY>中年会社員のトーマスは、休暇に家族全員でスキー旅行に行くことにした。しかし、妻とは⻑く倦怠期が続いており、娘は反抗期。さらには成り行きで上司の娘である ザラも一緒に連れて行くことになる。初日の夜、ザラが行方不明に。トーマスは街角で悲壮に暮れるザラを発見するが、彼女は「レイプされた」と告白する。警察に行こう 提案するも、本人は行きたくないと言う。本人の気持ちを尊重して、どうにか丸く収めようとトーマスは小さなウソを重ねていくが、事態はますます悪い方向へ進んでゆく …。
タイトル:『まともな男』
監督・脚本:ミヒャ・レビンスキー
『Der Freund(原題)』 2008年スイス映画賞 最優秀⻑編映画賞受賞
出演:デーヴィト・シュトリーゾフ(『ヒトラーの贋札』『厨房で逢いましょう』)
マレン・エッゲルト、アニーナ・ヴァルト、ロッテ・ベッカー、ステファヌ・メーダー、マックス・フバッヒャー、ビート・マルティ、オリアナ・シュラーゲ、テレーゼ・アフォルター
2015年/スイス/原題:Nichts Passiert/ドイツ語/92分
日本語字幕:二階堂峻/配給:カルチュアルライフ/後援:スイス大使館
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