オフィシャルレポート

大ヒット祈願!祝★監督来日!『新感染ファイナル・エクスプレス』ヨン・サンホ監督と宇野維正氏が 「新感染」の世界的ヒットについて徹底解剖!!

本作にて初めて実写映画を撮影されたという世界が大注目するヨン・サンホ監督の来日を記念して、映画評論家の宇野維正氏とのトークイベントが行われました。

監督、初の実写映画撮影

「上映後も満員の劇場では、目元が赤い人や鼻をすする音がチラホラ。観客を見たMCの宇野維正氏は、「みなさん余韻に浸っているようですねぇ。」と笑いながら一言。そんな興奮冷めやらぬ観客に大きな拍手で迎えられたヨン・サンホ監督は「日本のみなさんにお会いできて嬉しいです!」と笑顔で挨拶をした。早速始まった濃密なクロストークで宇野はまず監督の驚きの経歴について語った。「僕が驚いたのは、これが監督の実写一作目だということ。(観客:え〜!とどよめき)それでこんなクオリティがあり得るのかと!それに普通、アニメは絵で描いちゃえば実現可能になるから派手になって、実写はお金の制約があるから地味になるけど、監督の作品はアニメがヒューマンドラマで、実写は爆発するわ、ゾンビは出るわ!(笑)」(観客:笑)

宇野のコメントに対し監督は「よく、なんでファンタジーじゃないアニメを作るのかと聞かれます。子供の頃からアニメ、特に今敏監督のリアルな作品が好きでした。本作の前日譚はゾンビ映画としてジャンル作品を作ってみたら、配給会社から大きな予算で実写化しないかと言われたんです。でも、同じ映画を二回撮る意味はないと思い、その大きな予算を使って続編で、僕の実写一作目になる「新感染」を作ったんです。」と、本作品を作るにあたっての経緯を話した。

「それであんなすごい作品を取れちゃう監督もすごいけど、それをオファーしちゃうプロデューサーも思い切りましたね!ついでに、今ゾンビって言われていましたが、監督的に今作品は「ゾンビ映画」という認識でいいんですか?」と、宇野が感心しつつ聞くと、監督は「これはゾンビ映画です。ただ、韓国で公開された時も、ゾンビ映画はヒットしないから、「ゾンビ」という単語はNGになったんです。キャストも僕も、ゾンビが出てるっていうのはみんなわかってるのに、「あれ」とか「それ」とか言ってごまかしてました。(監督・観客:笑)今では、韓国ではゾンビブームが起こってます。」と楽しそうに話した。

ゾンビというジャンルの可能性

続いて、宇野から最近亡くなったジョージA.ロメロについて聞かれると、「当然のことながら、ゾンビジャンルの創始者がロメロ監督で、世界中のゾンビ映画を作っている人はロメロ監督に借りがある。もし僕がゾンビ映画を最初に作ったなら、絶対に著作権を確保します(笑)。でも、ロメロ監督が権利を解放してくれたおかげで、ゾンビはただのクリーチャーじゃなくて、ジャンルになりました。そして彼はゾンビの起源は未知のままにしてくれたんです。それによって、後に映画を作る人が想像力で自分の設定を作れるようにしてくれました。」と、巨匠の影響について語った。

本作のキャスティングについて

次に豪華なキャスティングについて質問した宇野。監督は「『新感染』の主人公ぐらいの年齢この役を消化できるのはコン・ユしかいないと『トガニ幼き瞳の告発』を見た時から思っていたから、最初からソグ役には彼しかいなかったんです。コン・ユにオファーをかけて、20分後に彼からOKが来ましたね。(観客:ほお〜!)他に、サンファ役のマ・ドンソクやソンギョン役のチョン・ユミも作品選びが厳しい人だと聞いていたんですが、シナリオを送って少ししてからOKをもらえたから嬉しかったです。」とキャストも虜にしたシナリオについて語った。

『新感染』の魅力について話がもりあがったところで、観客からの質問タイム。女性観客から「駅を使った映画ですが、駅は人が多いのにどうやって撮影したんですか?」との質問に対し監督は「映画で実際に名前が出ている駅では、人が多いのと、高圧電流の通っている電線に機材が当たる可能性があるから撮影できなかったんです。わざわざ閑静な駅に行ってCGで補正しました。」と笑顔で語った。

ここで宇野が「残念ながらお時間が迫っているようなので、今のが最後の質問でした!」というと、観客からは「え〜(笑)」という残念そうな声が!たっぷり30分トークをした後も観客たちがまだまだ話を聞き足りないと感じるぐらい、皆さん『新感染』に夢中になっていただけたことが伺えました。

最後に

最後に監督は「子供の頃からアニメ監督になるのことが夢でした。日本のアニメや映画からたくさん影響を受けてきて、そんな日本で僕の映画を見てもらえるのは感慨深い。日本の観客がこの映画をどう見るのかは気になりますが、楽しんでみてもらえたら嬉しいです。」と語たり、『新感染 ファイナル・エクスプレス』の監督来日記念イベントは興奮冷めやらぬまま、終了しました。

ノンストップ・サバイバル・スペクタクル・アクションというジャンルにもかかわらず、ドラマの充実ぶりで試写では号泣者も多数続出する話題の本作。親子、夫婦や若き恋人たちが絶体絶命の極限状況のもとで手を取り合い、愛する者を捨て身の覚悟で守り抜いていく姿に誰もが心打たれるであろう!早くも2017年一番面白い映画という呼び声が高い、興奮と感動の大傑作。乗り遅れなきよう、ご注意ください!

映画:『新感染 ファイナル・エクスプレス』
監督:ヨン・サンホ「The King of Pigs」(2012年カンヌ国際映画祭監督週間正式出品)
出演:コン・ユ(『トガニ 幼き瞳の告発』『サスペクト 哀しき容疑者』)、チョン・ユミ(『ソニはご機嫌ななめ』『三人のアンヌ』)、マ・ドンソク(『殺されたミンジュ』『群盗』)
2016年/韓国/118分/英題:Train to Busan/配給:ツイン 

公式HP:shin-kansen.com
© 2016 NEXT ENTERTAINMENT WORLD & REDPETER FILM. All Rights Reserved.

9.1 [Fri] 新宿ピカデリーほか 全国疾走!!

映画『ボブという名の猫 幸せのハイタッチ』舞台裏をおさめたメイキング映像解禁!前のページ

映画『ユリゴコロ』大人気漫画家、亜月亮によるコミカライズが決定!次のページ

ピックアップ記事

  1. 映画「ラ・ラ・ランド」より新年のお祝い映像「City Of Stars」解禁!
  2. 2018年2月公開 イ・ビョンホン主演『エターナル』ポスタービジュアル&予告編解…
  3. 第30回東京国際映画祭「歌舞伎座スペシャルナイト」にて市川海老蔵「男伊達花廓」を…
  4. 映画『トリガール!』実は”六・角・関・係”の恋愛映画だっ…
  5. 映画『パーフェクトワールド』ふたりの恋が芽生えていく、病室での場面写真解…

関連記事

  1. オフィシャルレポート

    映画『ボブという名の猫 幸せのハイタッチ』ジャパンプレミア オフィシャルレポート

    世界中が感動したベストセラー自伝「ボブという名のストリート・キャット」…

  2. SF

    『BLAME!×シドニア上映会』イベントレポート

    『東亜重音』結成式付き「BLAME!×シドニア上映会」イベントの様子…

  3. オフィシャルレポート

    映画「家族はつらいよ2」公開初⽇舞台挨拶!

    満席の観客から声援・拍⼿喝采⽌まず!!⼭⽥監督「こんなに楽しい舞台挨拶…

  4. オフィシャルレポート

    映画『パーフェクトワールド』スペシャルトークイベントレポート

    岩田剛典、杉咲花、有賀リエ(原作者) 、阿部一雄(原作“樹”のモチーフ…

  5. オフィシャルレポート

    映画「パーソナル・ショッパー」公開記念トークショーが開催!

    日本の“パーソナル・ショッパー”高田空人衣も太鼓判!「キラキラなだ…

  6. オフィシャルレポート

    《動画あり》「ラ・ラ・ランド」劇中歌Auditionを上白石萌音が生歌披露!

    エマ・ストーンならぬモネ・ストーン!?女優で歌手の上白石萌音が生歌…

スポンサードリンク

映画のレビューはこちら

配給会社オフィシャルレポート

  1. コメディ

    映画『トリガール!』土屋太鳳が叫ぶ!ツッコむ!ガン飛ばす!
  2. SF

    映画『ウィンター・ドリーム ~氷の黙示録~』絶対零度の世界 強い者が生き残る!…
  3. ドラマ

    《Amazon》『東京アリス』4話の場面写真、キャラクタービジュアル11種が解禁…
  4. アニメ

    『ヒックとドラゴン 聖地への冒険』レビュー!
  5. ドラマ

    映画『妻よ薔薇のように 家族はつらいよⅢ』山田組に立川志らくが初参加!
PAGE TOP