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映画「ナーヴ」音楽や独自のカメラワークが楽しめる新感覚のエンターテイメント・ムービー!

『パラノーマル・アクティビティ』の監督に加え『ハンガー・ゲーム』の生みの親である凄腕プロデュ―サーも参画!!
新感覚のエンターテイメント・ムービーが誕生した

https://youtu.be/IcQI8rl3Zoc

監督のヘンリー・ジュースト&アリエル・シュルマンは、2010年のサンダンス映画祭で話題になったドキュメ ンタリー映画『Catfish』で注目された若手監督コンビ。日本未公開のこの映画はマンハッタンに住む写真家ニーヴ(Nev)(アリエル・シュルマンの弟)の元にミシガン州に住む8歳の少女が描いたという絵が届き、彼女と Facebookで友だちとなったことをきっかけにSNSにおける個人のアイデンティティーの幻想と別人格を作り 出さざるをえない状況に置かれた人間の切なさを浮かび上がらせる展開だ。

インディーズ版『ソーシャル・ネッ トワーク』ともいえる本作は、Facebookが主張する実名主義がまやかしにすぎないと暴露したも同然で、映画の ヒットにアイデアを得たMTVがネット上の成りすまし疑惑(キャットフィッシュ)がある人の正体をニーヴ(Nev) が暴いていくという同タイトルのTVシリーズを制作したほど。このドキュメンタリーのヒットでハリウッドに招 かれたジュースト&シュルマンの監督コンビは、パラマウント映画で『パラノーマル・アクティビティ』シリーズ第3弾と第4弾を制作。

当時、ほかにもワインスタイン・カンパニーとIMグロ―バルが共同制作するタイトル未定のスリラーとエドワード・アビーの人気小説「爆破—モンキーレンチギャング」のプリプロダクションを進めていた監督コンビに白羽の矢を立てたのが、ライオンズゲート映画でジーン・ライアンのYA小説「NERVE」の映画化を進めていたプロデューサーのアリソン・シェアマーだ。「ロサンゼルス・タイムズ」紙が2012年に<今読むべきYA小説TOP10> に挙げた「NERVE」がSNS界特有の匿名性に焦点を当てていたことから目利きのシェアマーがそれらの事情に 精通した『Catfish』の監督コンビにオファーしたのは自然な流れだろう。

シェアマーはライオンズゲート社長として『ハンガー・ゲーム』シリーズをヒットさせた後に独立。以来、ア リソン・シェアマー・プロダクションを率いて同シリーズや『シンデレラ』『高慢と偏見とゾンビ』をヒットさ せている凄腕だ。年末公開の『ローグ・ワン:スター・ウォーズ・ストーリー』でもプロデューサーのひとりと して活躍し、レイ役のデイジー・リドリー主演でYA小説「心のナイフ 混沌(カオス)の叫び」を映画化するこ とも決定している。

脚本を担当したのは、ジェシカ・シャーザー。ニューヨーク大学で映画製作を学び、『ハピネス』でトッド・ ソロンズ監督のインターンなどを務めた後に自ら脚本を手がけた『Speak』で監督デビュー。本作でアメリカ脚本 家協会賞や監督協会賞を受賞したことで業界でも認知度を上げ、TVシリーズ「アメリカン・ホラー・ストーリー』 の脚本家兼プロデューサーとして、2011年にブラム・ストーカー賞も受賞している。

エレクトロ・ダンス・ミュージックだけでなくオールドスクールともいえる定番ラブソングからドゥワップ、ヒップホップ、ラップまで、幅広いジャンルの音楽が楽しめる!

音楽監督ロブ・シモンセンはこれまで『サーフズ・アップ』や『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』、 『(500)日のサマー』、『マネーボール』、『アデライン、100年目の恋』、『フォックスキャッチャー』などに楽曲を提供した作曲家。本作は若者が夢中になっているオンライン・ゲームが重要な鍵となる青春スリラーな ので、エレクトロ・ダンス・ミュージック(EDM)がメインとなるかと思いきや、大間違い。なんとEDMだけでなくオールドスクールともいえる定番ラブソングからドゥワップ、ヒップホップ、ラップまで幅広いジャンルの音楽をフィーチャー。

ヴィーとシドニーがFace Time中に流れるジェス・ケントのヒット曲「Get Down」を幕開けに、アメフトの試 合撮影に向かうヴィーが自転車に乗りながら聞くマーの「Kamikaze」、ヴィーの最初の挑戦中に流れるザ・スカ イライナーズのクラシックな名曲「シンス・アイ・ドント・ハブ・ユー」に続き、イアンがダイナーで歌うロイ・ オービソンの「ユー・ガット・イット」でニコラス・スパークス風?と思わせた後は、ボーンズの「エレクトリ ック・ラブ」でトーン・チェンジ。下着姿のヴィーとイアンが高級百貨店バーグドルフ・グッドマンから抜け出 そうとする際にはローウエルの「Ride」、そしてイアンのバイクで新たな挑戦に向かう二人の背中を押すのがハ ルジーの「Hurricane」。挑戦でタトゥーを入れるヴィーのためにイアンがかけるのがウータン・クランの 「C.R.E.A.M」といった具合に、シチュエーションに併せた選曲が見事。

もちろんシモンセンも映画のためにオリジナル曲を多数作曲しており、なかでも刺激的なのが「New York F***ing City」。どこからともなく現れたタイがヴィーに渡すバンパー・ステッカーに描かれた文字をタイトルにしたハードコアなサウンドがただでさえスリリングなバイク・ライドをさらに盛り上げてくれる。

リアリティ番組「The Voice』出演をきっかけにデビューしたメラニー・マルティネスやアイオワ出身のバン ド「ザ・ディプロマット・オブ・ソリッド・サウンド」、アルゼンチン人歌手テイ・セイといった日本ではマイ ナーなミュージシャンからウータン・クランや『博士と彼女のセオリー』でゴールデングローブ賞作曲賞を受賞 したアイスランド人作曲家ヨハン・ヨハンソンといった、メジャーどころまで揃えたサントラは聞く価値アリ! 今どきティーンがダウンロードしそうな音楽だけでなく、キャラクターの心情やシチュエーションそれぞれにマ ッチした音楽で映画にさらなる深みを与えたシモンセン、いい仕事してます。

観客自身がゲーム「NERVE/ナーヴ」の視聴者となったかのような感覚を覚える、独自のカメラワークが魅力的

監督コンビが撮影監督に選んだのは、マイケル・シモンズ。ラミン・バラヒ監督と組んだ短編映画『Man Push Cart』と『チョップショップ~クイーンズの少年』で2度、スピリットアワードの候補になった後、『パラノーマル・アクティビティ2』で商業映画に進出した新進気鋭の撮影監督マイケル・シモンズだ。

自然光や影、街灯やその 反射を利用するのを好むシモンズだが、本作では今までと違うアプローチを披露。 まずクリック&スワイプで次々に画面を変えていくインターネット世代の集中力スパンに合わせてカット割 りを細かくし、さらには登場人物が使うパソコンやスマホの画面や映像はもちろん、パソコンの内側から使用者 を映したようなユニークな映像を多用。
ゲームがスタートしてからは特にスマホ映像が増え、観客自身がゲーム「NERVE/ナーヴ」の視聴者となったかのような感覚を覚える仕組みになっている。印象的なのは挑戦者がスマホ で撮影しているという設定の映像で、ハンドヘルド・カメラゆえの手ぶれ感は『パラノーマル・アクティビティ』以上にリアル。またヴィーが「挑戦者」となって物語が夜の場面に変わった後の映像は、ネオン感覚を強調した 色調でドラマがサスペンスフルに盛り上がる。
そしてクライマックスとなる『グラディエーター』的決戦での陰影の付け方も見事に計算されていて、色彩設計 ともどもシモンズの辣腕が光った。

監督:ヘンリー・ジュースト、アリエル・シュルマン
(『パラノーマル・アクティビティ 3、4』のコンビ)
脚本:ジェシカ・シャーザー
(『アメリカン・ホラー・ストーリー』シリーズ)
製作:アンソニー・カタガス
(『それでも夜は明ける』)、アリソン・シェアマー(『ハンガーゲーム』シリーズ)
音楽:ロブ・シモンセン
(『(500)日のサマー』)
出演:エマ・ロバーツ
『スクリーム 4』、「アメリカン・ホラー・ストーリー」シリーズ
デイヴ・フランコ 『グランド・イリュージョン』シリーズ、『ウォーム・ボディーズ』
ジュリエット・ルイス 『8 月の家族たち』、『デュー・デート~出産まであと 5 日!史上最悪のアメリカ横断~』

2017年1月6日(金)TOHOシネマズシャンテ、
TOHOシネマズ六本木ヒルズ、TOHOシネマズ新宿ほか全国公開!

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